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2008/11/19 15:13

CT(3次元画像診断装置)の導入

当院では、11月に3次元画像診断装置『ベラビューエポックス 3D(歯科用X線CT/モリタ社)を設置いたしました。

3D全体画像 ブログ用.jpg

3次元的診断とは、水平断像(噛み合わせの線に平行に断層)、矢状断像(右から左に縦に平行に断層)、前頭断像(前から後ろに平行に断層)の観察が可能で、従来のレントゲン検査では不可能であったあごの骨、歯の根管、歯周組織、顎関節、顔面部などの詳細情報をえることができ、病体や解剖学的位置関係を明らかにすることができます。

ベラビュー3D.CT.jpg

臨床的には、インプラントを埋め込む場所の骨の状態、位置の計測、確認、神経との位置関係をしることができるため、治療および手術を適切に安全にしかも短時間で行うことができます。

これまでは、大学病院やCTセンターに依頼をしておりましたが、当院で行うことができるようになりましたので、より迅速に診断することができるようになりました。

2008/11/14 17:28

喫煙とインプラント(2)

<喫煙と歯科疾患>

人体のなかでも、口腔はタバコの煙が最初に通過する部位です。

喫煙が以下のような疾患に関わっているといわれています。

① 口腔がん、白板症、歯周病の発症や進行

② 抜歯後や手術後の傷の治癒を遅らせる。

③ インプラントの予後が悪くなる。

④ 口臭、唾液の異常、メラニン色素沈着


<喫煙と口腔がん>

口腔がんの死者は、年間約5000人であり、全体のがんの死亡のうち2%弱であるため、一般の関心は低いのですが、がん摘出後に最先端の再建を行っても、会話、嚥下など人間の文化、生存に必須の機能が著しく損なわれてしまいます。

口腔がんはIRAC(WHOのがんの研究機関)で”十分な証拠により喫煙との因果関係が立証されている疾患”と認定されています。

また、喫煙による口腔がんリスクは7.44倍に増大します。

<喫煙と歯周病>

通常ニコチンは肺から吸収され血液を介して全身に及びますが、消化器系粘膜や皮膚からも体内入ります。

ニコチンは肝臓で代謝されコチニンとなり腎臓から尿中に排泄されます。

コチニンも有害物質であり、喫煙後にニコチンとコチニンは血液を介して歯周ポケット内の浸出液に、また前者は直接唾液中に溶解し、歯周組織に影響を及ぼします。

<喫煙者の歯周病の特徴>

① 歯肉辺縁部が硬く、ロール状に肥厚している。

② 歯周病の進行度と比較して、歯肉の発赤や腫れが軽度 ⇨ 正常な免疫反応が抑制されるため

③ 同年代の非喫煙者と比較して、重度で広範囲にわたる。

④ 上下顎前歯部、上顎口蓋部が他部位と比較して歯周ポケットが深い。

⑤ 上下顎前歯部の歯肉が下がっている。

⑥ プラーク(歯垢)や歯石の量と病態が不一致

⑦ 20〜30代での早期に歯周病が発現する。

⑧ 急速に進行する。

⑨ スケーリング(歯石除去)後の歯周ポケットの改善が遅い。

⑩ 歯周外科手術後の1年以内の歯周ポケットの改善が遅い。

⑪ 歯周病に対する治癒が遅い。

  ⇨ 長期的、慢性的に歯肉の血管系に障害を与え、治癒過程における血管の再構築も損なわれるた      めです。

このように、自分の組織の治癒でさえ遅らせてしまうのですから、インプラントという人工物(本来なら生体親和性に優れ、自分の組織同様に使用できるはずなのですが)には、大敵なのです。


2008/11/12 17:21

喫煙とインプラント(1)

最近では、日本でも(アメリカほどではありませんが、)喫煙できる場所が少なくなり、禁煙外来などタバコを吸わないという意識が高まって来ているように感じます。

私たちのクリニックでもインプラント治療をする患者さんに禁煙を指導しています。(少なくとも術前後のある一定期間は)

タバコの有害性は誰でも知っていることですが、それではなぜいけないのでしょうか?

体には悪いのはわかるけど、なぜ歯の治療にも禁煙が必要なの?と思いませんか?

今回はまず、一般的なタバコの有毒性についてお話したいと思います。

<タバコ煙の有毒性>

タバコ煙には喫煙者が吸煙する主流煙(900℃前後で発生)と自然燃焼時に立ち上がる副流煙(400℃〜600℃で発生)があります。

どちらもタバコ煙の成分は粒子相成分とガス相成分の両方に発がん物質、心臓血管毒性物質が含まれています。

ニコチン:
     気道(鼻、のど、気管など)刺激性、循環器(血管や心臓)毒性、鎮静麻酔効果があります

     また、煙を吸うことで急激に血中濃度が上昇し、ニコチン依存症を発生させます。

     腫瘍(がんなど)の栄養血管の増生を助長して、腫瘍の成長を早める作用があることも指摘       されています。

ニトロサミン類:
     腺組織(肺、胃、膵臓、腎臓など)にがんを発生させやすいと言われています。

     副流煙中のニトロサミンの含有量は主流煙の数倍〜数十倍で、低タールタバコ、低ニコチン       タバコ、受動喫煙者に肺腺がんの発症のリスク増加がはっきり示されています。

 タバコに含まれるニコチンやタールは直接的、間接的に歯肉にダメージを与えます。

 ニコチン、タール、一酸化炭素などの有害物質により、

 1.血管が細くなり、身体を守る細胞が届きにくくなります。

 2.身体を守る細胞の能力を低下させます。

 3.歯肉を構成する細胞にダメージを与え、治療を効きにくくします。

              ⇩

  プラーク(歯垢)、細菌が増え、歯肉やまわりの骨が壊されていきます。

次回は具体的に喫煙と歯科疾患についてお話したいと思います。


インプラントライフブログ開始のお知らせ

本日よりインプラントブログをスタートします。

インプラントやそれに関連することについて、よりわかりやすい情報を提供できるようにしたいと思っています。