最近では、日本でも(アメリカほどではありませんが、)喫煙できる場所が少なくなり、禁煙外来などタバコを吸わないという意識が高まって来ているように感じます。
私たちのクリニックでもインプラント治療をする患者さんに禁煙を指導しています。(少なくとも術前後のある一定期間は)
タバコの有害性は誰でも知っていることですが、それではなぜいけないのでしょうか?
体には悪いのはわかるけど、なぜ歯の治療にも禁煙が必要なの?と思いませんか?
今回はまず、一般的なタバコの有毒性についてお話したいと思います。
<タバコ煙の有毒性>
タバコ煙には喫煙者が吸煙する主流煙(900℃前後で発生)と自然燃焼時に立ち上がる副流煙(400℃〜600℃で発生)があります。
どちらもタバコ煙の成分は粒子相成分とガス相成分の両方に発がん物質、心臓血管毒性物質が含まれています。
ニコチン:
気道(鼻、のど、気管など)刺激性、循環器(血管や心臓)毒性、鎮静麻酔効果があります
また、煙を吸うことで急激に血中濃度が上昇し、ニコチン依存症を発生させます。
腫瘍(がんなど)の栄養血管の増生を助長して、腫瘍の成長を早める作用があることも指摘 されています。
ニトロサミン類:
腺組織(肺、胃、膵臓、腎臓など)にがんを発生させやすいと言われています。
副流煙中のニトロサミンの含有量は主流煙の数倍〜数十倍で、低タールタバコ、低ニコチン タバコ、受動喫煙者に肺腺がんの発症のリスク増加がはっきり示されています。
タバコに含まれるニコチンやタールは直接的、間接的に歯肉にダメージを与えます。
ニコチン、タール、一酸化炭素などの有害物質により、
1.血管が細くなり、身体を守る細胞が届きにくくなります。
2.身体を守る細胞の能力を低下させます。
3.歯肉を構成する細胞にダメージを与え、治療を効きにくくします。
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プラーク(歯垢)、細菌が増え、歯肉やまわりの骨が壊されていきます。
次回は具体的に喫煙と歯科疾患についてお話したいと思います。