ピエゾトーム2導入ー安全でストレスのない手術を!
<ピエゾトーム2>
歯科、口腔外科領域の手術では、手術野が大変狭く硬組織と軟組織が近接しています。
そのため、その手術は専門医による習熟した技術が必要になってきます。
ピエゾトーム(SATELEC)は骨切削に特化した超音波振動による手術器具です。
今までの手術器具(バーによる切削)では困難であった軟組織(粘膜、血管、神経など)を傷つけずに繊細に硬組織のみ(骨)選択的に切削することができるのです。
当院では最新のPIEZOTOME 2(Piezo Ultrasonic Surgery Unit)を導入し、より安全で的確にストレスの少ない手術をおこなっています。
ピエゾトーム2の特徴を簡単にお話したいと思います。
① 正確な切削動作:振動が微小であるため、正確な切削が可能で、微小な切削範囲でも術者がコントロールすることができます。
② 選択的切削動作:前述しましたように超音波の周波数が低いことやチップの特性から軟組織より硬組織を効果的に切削します。
③ 術中の外科的コントロール:従来の骨バーは切削するために2~3kgの圧を必要とするため、外科的なコントロールが難しく繊細な手術な手術には大変なストレスがかかりました。
これに対してピエゾトームでは切削に500g程度の圧しか必要でないため、外科的コントロールが向上し、解剖学的なリスクは低下します。
つまり、正確で安全に短時間で手術の成功をもたらすことができるのです。
④ チップの効力:さまざまな需要に対して最適なものにするために研究や臨床試験が行われ、用途別に種々のチップがあります。
これらの新しいチップにより、多くの外科術式を簡便かつ安全に行う事ができるようになりました。
さらにその結果、チップのほうがとても速い治癒が得られると報告されています。
⑤ 出血のない術野:ピエゾトーム2を使用した骨手術では、切削時に出血がないため術中の視野がとても明瞭です。
これは、超音波振動するチップに触れた冷却用水内に蒸気泡が発生することによって起こるといわれており、切削中は毛細血管からの出血が止まっていますが、切削終了後、すぐに血流は再開されます。
術中に出血の少ないことは、外科手術にとって大きな利点です。
⑥良好な骨の反応:ピエゾトーム2を使用して骨の手術をした部位における骨の治癒に関する組織学的、生体分子的研究は全て、従来の骨バーを使用した場合に比べはるかに多くの利点があると報告しています。
⑦術中ストレスの減少:ピエゾトーム2では以下のようなさまざまな点でのストレスが減少します。
*患者さんにとって不快である従来のハンドピース(切削器具)や手用器具の音がありません。
また、安全で治癒も良好なため患者さんのストレスが軽減されます。
*前述したように正確性、術中のコントロール、止血管理された明視野での手術、そして治療
部位に近接して軟組織の損傷を著しく減少させ、より患者さんの協力を得やすくなることによ
り 術者の術中のストレスも軽減されます。
*良好な治癒反応により、組織のストレスも軽減されます。
しかしながら、どんなにすばらしい切削器具であっても、解剖学的にデリケートな部位の骨の
切削は注意深く行わなければなりなせん。
そしてこのような手術には高い技術を必要とし、十分な訓練を積んだ歯科医師が使用するべきでしょう。
ピエゾトーム2の使用例
* 審美性が必要な領域の抜歯、埋伏歯、骨と癒着している歯など困難な抜歯
* 歯周病治療、歯周外科手術
* サイナスリフト(上顎洞底挙上術)
* 骨移植
* インプラント
* 歯列矯正におけるマイクロサージェリー:新しい外科誘導型の歯の移動
それぞれの症例における利点に関してはあらためてご報告していきたいと思います。